Skip to content
KOBEEVENT > 長田神社 古式追儺式 2026

長田神社 古式追儺式 2026

2026年1月10日

更新日: 2026年9月17日

■室町時代から続く伝統的な神事「古式追儺式」

古式追儺式(こしきついなしき)とは室町時代から続く伝統的な神事で、鬼が神様のお使いとして災いを払い清める行事。
神戸市長田区の「長田神社」で行われるものが特に有名で、県の重要無形民俗文化財にも指定されています。

追儺(ついな)は現在の「節分の豆まき」のルーツとなった儀式であり、古くから病気や災害いったものは “人間の力ではどうにもできない災いは鬼(邪気)の仕業” と考えられており、それらを追い払うために行われてきました。


■中国からの伝来

追儺の起源は古代中国の宮廷行事「大儺(たいな)」とされており、日本には奈良時代に伝わりました。
歴史書『続日本紀』によると慶雲3年(706年)に疫病が流行した際、旧年の災いを取り除くために宮中で初めて行われたと記録されています。

平安時代になると、大晦日(旧暦の節分)の夜に行われる重要な宮中年中行事として定着し、古代から中世の日本において中国から伝わった「陰陽五行説」や「天文学・占術」などに基づいて暦の作成や吉凶の占い、祭祀(さいし)を行った官職および民間信仰の専門家である陰陽師(おんみょうじ)らが主導し、独特の役割と道具で行われていました。

\ 悪疫を祓う主役 /
──────────
方相氏(ほうそうし)
─v────────
● 悪鬼(魍魎・方良など)を駆逐

黄金の4つの目を持つ仮面を被り、敵を退散させる力がある霊獣と考えられていた熊の皮衣をまとった「鬼を払う側の主役」です。右手に矛、左手に盾を持って疫鬼を脅しました。

方相とは “四辺に区画された結界” のことで、方位除けや陰陽五行説に由来しています。
この方相の災厄を駆逐するための役職が「方相氏」とも言われており、また方相氏の氏とは官名で、中国の殷の時代の職能的氏族の名残だともいわれています。

\ 破魔矢のルーツの一つともいわれる /
───────────────────
桃の弓と葦の矢(もものゆみ・あしのや)
─v─────────────────
● 悪霊や疫鬼(鬼)を追い払う

貴族(殿上人)たちは、魔除けの力があるとされる桃の弓と葦の矢を射て方相氏を援護しました。

■追儺は現在の「節分の豆まき」のルーツ

平安時代末期になると四つ目のあるお面をかぶった方相氏の見た目があまりにも恐ろしかったため、また葬送儀礼にも関わったことから「穢れ(けがれ)」のイメージも重なり、いつしか「方相氏自身が鬼(追い払われる対象)」へと変化していきました。
そして室町時代には、宮中行事としての追儺は衰退していきました。

社寺や庶民の間に追儺の儀式が広がる中で、室町時代以降には穀物の持つ生命力(穀霊)で魔を滅する「豆打ち」の習俗が融合しました。
そして江戸時代には、この習俗が現在の「節分の豆まき」として定着したのです。


■古式追儺式の特徴

[神の使いとしての鬼]
一般的な節分とは異なり、豆はまきません。ここに登場する7匹の鬼は悪者ではなく、神様に代わって一年の災いをはらい清める「神の使い」です。

[勇壮な火の舞]
氏子たちが演じる7匹の鬼が、たいまつや太刀、おのを持って境内で激しく舞い踊り、火の粉を散らします。

[無病息災の願い]
参拝者は松明の灰をかぶることで祓いを受け、燃え残りを持ち帰って家の入口に吊すことで除災招福を願います。


■神の使いの “7匹の鬼” が登場!

悪者ではなく「神の使い」とされる7匹の鬼が登場し、たいまつや太刀を持って火の粉を散らしながら勇壮に舞い、災いをはらいます。
参拝者は鬼に頭を撫でてもらい、厄除けと無病息災を祈願します。

\ 災いをはらうヒーロー /
────────────
「古式追儺式」の7匹の鬼
─v──────────

● 餅割鬼(もちわりおに / 家長・主役)
└ 登場する7匹の鬼(家族形態)の家長であり、最高位の存在。
● 尻くじり鬼(しりくじりおに / 妻)
└ 妻(母)
● 一番太郎鬼(いちばんたろうおに / 長男)
└ ほら貝や太鼓の音に合わせて最初に登場し、ほかの鬼たちが踊れるかどうか舞台の安全や状態を調べる「露払い」を務める。
● 赤鬼
└ 強い存在感を放つ人気の鬼で、松明を持って勇壮に舞います。
● 青鬼
└ 赤鬼などと一緒に松明を持って登場し、激しくダイナミックな演舞を繰り広げます。
● 姥鬼(うばおに / 乳母)
└ 老婆のような面(表情)をつけて登場し、風情や趣のある独特な所作で舞台を盛り上げます。
● 呆助鬼(ほおすけおに / 下男)
└ 鬼のファミリーにおける下男(お世話係・お手伝い)

[ 長田神社 古式追儺式2026の流れ ]

● 午後12時30分の節分祭に参列

① 鬼 ・太刀役・肝煎りの人々は、鬼の宿より威儀を正して参進(練り込みと云う)し、本殿にて執り行われる節分祭に参列。

② 祭典斎了後、拝殿にて鬼面・諸道具・忌火を神職より受け取り、社殿裏にある鬼室(おにむろ)で鬼の仕度(装束は麻布の上下一体の特殊な衣裳でカヤと呼ばれる)をする。(忌火により舞台東西に篝火がたかれる)

↓

● 午後1時30分頃 行事の始まり

① 太鼓、ほら貝の音に合せ、一番太郎鬼が右手に麦藁(むぎわら)で作った松明(たいまつ)を持ち踊りながら三度登場。

② 各々松明を持った赤鬼、姥鬼、呆助鬼、青鬼、一番太郎鬼の順で現われ、五匹揃って演舞を二度行なう。

③ 餅割鬼が右手に松明、左手に斧(おの)、尻くじり鬼が腰に槌(つち)右手に松明、左手に大矛(おおほこ)を持って踊る。

④ 赤鬼以下五匹が登場、舞台上で太刀役より太刀を受取り(太刀渡しと云う)、右手に松明、太刀を左肩に演舞。

⑤ 再び餅割鬼、尻くじり鬼の二匹が現われ、更に御礼参りと云って先の五匹が現れる。

⑥ 最後に[餅割行事]が行われる。

\ 新年を祓い清め終わる /
────────────
最高の見せ場[餅割行事]
─v──────────

尻くじり鬼の二匹がいろいろな面白い所作を繰りひろげ繰り返しながら踊り、「泰平の餅」「六十四州の餅」「影の餅」を斧・槌で割り、鬼室に退下して行事は終了。

(※神事の主役である「餅割鬼」を務めるためには、各鬼役を奉仕(少なくとも七回以上)して始めて務めることが許されます。)


■参拝者は行事に立ち会うと祓を受けられる!

参拝者は、松明の灰をかぶる(行事に立ち会う)ことにより祓を受けることができます。

また、松明の燃え残りを家の入口に吊して除災招福を願い、餅花を食べて無病息災・家内安全を願い、この年の平穏を祈るのが古来よりの風習となっています。
現在では神職が松明の燃え残りを小さく束ね、家の入り口に吊るしやすいようにしたものを皆様に授与しています。
(※初穂料は令和7年より500円)

【 長田神社 古式追儺式 2026 】

■開催日
2026年2月3日(火)

■開催時間
節分祭 12:30〜/古式追儺式 13:30〜18:00

■開催場所
長田神社
神戸市長田区長田町3丁目1-1

■交通アクセス
・神戸市営地下鉄
└「長田(長田神社前)駅」より徒歩 約5分
・神戸高速鉄道
└「高速長田駅」より徒歩 約5分

■料金
入場無料(境内散策自由)

■お問い合わせ先
長田神社
TEL:078-691-0333

■公式HP
長田神社 / 長田神社古式追儺式

関連記事|長田神社 古式追儺式 2019

©一般財団法人神戸観光局

#神戸 #イベント #長田 #伝統 #記事2026

 >  KOBEEVENT >  長田神社 古式追儺式 2026
POWARED BY KOBE FRANTZ                                                                                                         画像出典:freepik