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チョコレートは昔「薬」だった?チョコレートがもたらす意外な効果・効能

2017年1月1日

チョコレートの歴史は長く、紀元前2000年前から食べられていた。ただし今のような「甘くておいしいお菓子」としてではない。「薬」として利用されていたのだ。

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■不老長寿、疲労回復、滋養強壮……チョコは100以上の効用がある「薬」
チョコの原料であるカカオ豆は「神の食べ物」と呼ばれるほどの貴重品。当初は、豆ではなく果肉の部分を食べていたが、しだいに豆を焼いてすりつぶして食べるようになった。
それが飲まれるようになったのは、かなり時代が下った16世紀アステカ。カカオ豆をドロドロになるまですりつぶして、さまざまなスパイスや香料を投入し「不老長寿の薬」として飲んでいた。ちなみにお味は、めちゃくちゃ苦かったのだそう。
チョコが効くのは「不老長寿」だけではない。
疲労回復、滋養強壮、のどの炎症、胃潰瘍、食欲不振、解熱、毒消し…エトセトラエトセトラ、なんと100以上もの効用が期待されていた!
ただし、カカオ豆は超がつくほどの高級品。これが飲めるのは、皇帝などの限られたごくごく一部の人だった。

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■21世紀のチョコはもう「薬」ではない?
16世紀のアステカ侵攻をきっかけに、ヨーロッパに広まっていったチョコ。その過程で、だんだんと「薬」ではなく「嗜好品」として飲まれる・食べられるようになっていった。砂糖が大量に投入されるのもあって、むしろ健康に悪いものとして扱われることも…。
では、現代のチョコは「薬」ではないのか? もちろんそんなことはない! もともと薬だっただけあって、原料のカカオには健康によい成分がたくさん含まれている。

・ポリフェノール
老化の原因・活性酸素を除去する作用があることで知られているポリフェノール。生活習慣病の予防効果や美肌効果も期待されている。

・テオブロミン
大脳を刺激する効果がある。集中力や記憶力、思考力を高める。自律神経を調節して緊張を和らげる効果もある。学生時代、勉強前にチョコを食べていた人はかなり多いはず。あれは理に適っていたんだなー。

・食物繊維
「チョコを食べるとニキビができる」と言われるが、実は悪さをしているのは原料のミルクやバターのほう。カカオ自体には、肌荒れを防ぐ食物繊維が含まれている!

ビタミン類やミネラルも豊富なチョコレート。ちなみに「恋愛ホルモン」と呼ばれるフェニルエチアミンも含まれていて、恋のドキドキを味わえる「媚薬」的な効果もあるのだとか…?
遠い昔は「薬」だったチョコ。現代では、一周まわってまた「薬」にもなってきている。

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POWARED BY KOBE FRANTZ                                                                                                         画像出典:freepik