Skip to content
KOBEEVENT > 第77回 有馬大茶会 2026

第77回 有馬大茶会 2026

2026年9月17日

更新日: 2026年9月25日

■「大茶会」と「お茶会」とはどう違うの?

2026年11月2日(月)・3日(火・祝)の2日間、温泉で有名な観光スポット有馬温泉で今秋も「有馬大茶会」が開催されます。

大茶会(だいちゃかい)とは、多くの人や異なる流派が一堂に会して行う大規模なお茶会のこと。
「お茶会」が数十人〜百人単位、あるいは特定の教室や社中で市民向けに行われる比較的まとまった規模の集まりであるのに対して、「大茶会」は数百人から千人単位、あるいはそれ以上の非常に大規模なイベントとして行われるお茶会であり、身分や流派を問わず(武士、町人、農民、外国人まで)誰でもお茶の道具を持参すれば参加できるという、天下に自身の権威と和睦を示した空前絶後の大イベントでした。

「有馬大茶会」は豊臣秀吉が有馬温泉を度々訪れて心身を癒やし、千利休らと茶会を開いて地元の人々と風流を楽しんだという歴史的故事にちなみ、茶道の精神を有馬温泉の美しい自然(風致)とともに多くの人に味わってもらうため1950年(昭和25年)に始まりました。

───
善福寺
─v─
● 奉茶式(ほうちゃしき): 有馬温泉の興隆の基礎を築いた秀吉公の霊位に対し、報恩のお茶を捧げる儀式が善福寺で厳かに執り行われます。

───────────
瑞宝寺公園や念仏寺など
─v─────────
● 各所の茶席: 温泉街の寺院や宿泊施設(瑞宝寺公園や念仏寺など)に野点席(のだてせき)や薄茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されます。

■黄金の茶器で自身の財力と権力をアピール

織田信長の御茶湯御政道(茶の湯による政治利用)を受け継ぎ、天下統一と権威誇示の強力な政治道具として茶会を巧みに活用した秀吉は、1586年(天正14年)に天井、壁、茶道具すべて金色で統一した黄金の茶室を「京都御所」(京都府京都市)内部に築き、106代「正親町天皇」(おおぎまちてんのう)に茶を献じた「禁中茶会」を開催しました。

翌1587年(天正15年)の正月には、「大坂城茶会」を盛大に開催。
「禁中茶会」が公家へのアピールであったのに対し、「大坂城茶会」は武家に対する権力のアピールだったといわれています。


■政治道具として茶会を巧みに活用した秀吉

更に同1587年に秀吉が京都の北野天満宮で催した大規模な大茶会「北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)」も、秀吉が九州平定の完了と聚楽第の造営を祝い自身の権威を天下に示すために開催されました。
千利休、津田宗及、今井宗久(天下三宗匠)などが中心となり執り行われましたが、10日間の予定が初日のみで終了(中止)となりました。
その理由には諸説あり、不穏な情勢(※1)や秀吉の政治的意図の達成(※2)などと言われています。

(※1:肥後国(現在の熊本県)で佐々成政の統治に対する反乱が勃発し、その対応に追われたためとする説。)
(※2:大規模な告知をしたものの、実際は初日のみで目的が達成されたためとする説。)

■「表千家」と「裏千家」の違い

表千家と裏千家の大きな違いは、「お茶の点て方」や女性が使う「帛紗(ふくさ)の色」、「筅(ちゃせん)の素材」、そして歴史的な家風による「立ち居振る舞いの作法」にあります。どちらも千利休を祖とする同格の流派であり、上下関係はありません。

──────
お茶の点て方
─v────
● 裏千家: 茶筅を素早く動かし、表面全体にきめ細かい泡をふんわりと立てます。口当たりがクリーミーです。
● 表千家: 泡をあまり立てません。中央に少し集め、周りに「三日月」と呼ばれる泡のない部分を残します。抹茶の味を直接感じやすくなります。

─────────
帛紗(ふくさ)の色
─v───────
● 裏千家: 女性は赤色、男性は紫色の華やかな色合いが特徴の帛紗を使用します。
● 表千家: 女性は朱色、男性は紫色を使います。

──────────
筅(ちゃせん)の素材
─v────────
● 裏千家: 淡竹という種類の竹から作られた「白竹」の茶筅で、新しく青々とした竹の風合いが感じられます。
● 表千家: 古い民家の天井裏で囲炉裏の煙によって燻された竹である「煤竹」で作られた落ち着いた深い色合いが特徴の茶筅を主に使い、作法に渋みを加えます。

──────────
立ち居振る舞いの作法
─v────────
● 裏千家: 正座の状態から立ち上がる際は右足から立ち上がり、お辞儀は流れるような動作を重視します。
● 表千家: 正座の状態から立ち上がる際は左足から立ち上がり、お辞儀は一つ一つの動作を区切るように行います。

■1300年以上の歴史を持つ「有馬の湯治文化」や「美しい紅葉」も楽しめる

明治初期に廃寺となった黄檗宗(おうばくしゅう)の古寺「瑞宝寺」の跡地を整備した瑞宝寺公園の境内には約2,500本のカエデやモミジが植えられており、晩秋の景観は太閤・豊臣秀吉が「いくら見ていても飽きない」と誉め称えたことから “日暮らしの庭” とも呼ばれています。

園内には太閤秀吉が愛用したといわれる石の碁盤や伏見城から移築した旧瑞宝寺の山門があり、関西屈指の紅葉の名所であると同時に歴史を感じることが出来る場所として観光客にも人気のスポットとなっています。

また、1300年以上の歴史を持ち ”日本三古湯(にほんさんことう)” ともいわれる有馬温泉は日本三名湯のひとつ。
温泉街には気軽に立ち寄れる足湯があるので、有馬大茶会に参加した後は温かいお湯に足を浸けながら、ゆっくりと流れる時間を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

【 第77回 有馬大茶会 2026 】

■開催日
2026年11月2日(月)・3日(火・祝)

■開催場所
有馬温泉街(善福寺・瑞宝寺公園・念仏寺・有馬グランドホテル 雅中庵)

■料金
前売り券:4,500円(1枚)
当日券:5,000円(1枚)
※空席がある場合のみ販売します。当日一席券は、御座いません

■主催
一般社団法人 有馬温泉観光協会

■後援
神戸市、一般財団法人 神戸観光局

■協賛
表千家同門会兵庫県支部

■お問い合わせ先
有馬温泉観光総合案内所
TEL:078-904-0708(9:30~17:00 ※年末年始をのぞく)

■公式サイト
News & Topic / 有馬温泉

関連記事|有馬大茶会2023

#神戸 #イベント #有馬大茶会 #記事2026

 >  KOBEEVENT >  第77回 有馬大茶会 2026
POWARED BY KOBE FRANTZ                                                                                                         画像出典:freepik