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「旧ハンター住宅」館内公開2022

2022年2月4日

既存する神戸の異人館の中では最大規模の建築物の一つであり、神戸の人気観光スポットでもある『ハンター邸』(旧ハンター住宅)。その気になるハンター住宅の内部が今年も一般公開されます!

旧ハンター住宅とは、1889年(明治22年)頃ドイツ人のA.グレッピー氏が英国人の技師に依頼して神戸市中央区北野町に作ったものといわれており、とても豪華な歴史のロマン感じる洋館♪
洋館によく似合うペパーミントグリーンに白い菱格子が緑の山々をバックにとても映え、洋風の庭園、細部にまでこだわりぬかれたデザインがとても美しい “ 国の重要指定文化財 ” にも指定される歴史的な建築物となっています。

2019年8月にハンター邸は、若き日より日本の未来のために世界に目を向け「商都大阪」ひいては近代日本経済の基礎を構築した “五代友厚” の生きざまを描いた映画「天外者」(てんがらもん)のロケ地になり、主演の三浦春馬さんをはじめ人気俳優ばかりの豪華キャストで撮影が行われた事で一躍脚光をあびました♪

映画の中では九州の世界遺産、現存する最古の洋風木造建築であると同時に最初の和洋折衷建築といわれる“ グラバー邸 ”として登場する旧ハンター住宅ですが、基礎は石造、外壁はモルタル櫛目引き、南面と東面には重層のコロネード(列柱式)のべランダになっており、その張り出し部の上には三角形のベジメント(切妻)も施され、棟飾りや唐草模様の装飾までもつけられたとても優雅な外観になっています。

室内もとても豪華!1階にある玄関ホール・書斎・食堂・応接室などの各出口の上には『ブロークン・ペジメント』と呼ばれるバロック建築で多用される飾りが施されている豪華絢爛な造りとなっています。これは和風建築で例えれば “ 欄間 ” のような役割のようなもので、下部のコーニス(洋風建築の軒と壁の頂部に帯状に取り巻く装飾のこと)が中央部で断絶したデザインがとっても特徴的!
大理石のマントル・ピース(暖炉の焚き口の上部、周辺に設けられる装飾)、チークの床材、ブロンズのシャンデリアなどが更に室内の豪華さを際立たせます♪

また階段の踊り場にある美しい色彩のステンドグラスは “ 英国からわざわざ取り寄せられたもの ” だというから、当時グレッピー氏のこの建築へのこだわりがヒシヒシと感じられますよね!

建築当初は開放されていたベランダですが、18年後の1907年(明治40年)に日本で「造船」や「鉄鋼事業」を手掛けていた英国人のE.H.ハンター氏によって “ 開放的なベランダは日本の風土には合わない ” という理由から、当時貴重な窓ガラスが全面にうめ込まれた現在の特徴的な素敵な外観となりました。
ハンター氏は北野町の高台に居宅を作るにあたりハンター住宅を改造したとされているので、グレッピー氏のこだわりを受け継ぎならも、より生活しやすいように工夫したのでしょうね!

その後1963年には北野町から王子動物園に移築され、北野町には在りし日の名残で “ ハンター坂 ” という地名の坂が現在も残されていることからも、神戸の歴史のロマンを感じます♪

旧ハンター住宅は当時の神戸在住の裕福な外国人達の生活の一端を知ることが出来る「現存する異人館の中では最大級の優れた洋風建築」として、今も現地の人たちのみならず沢山の観光客に愛され、国の重要指定文化として大切に管理・維持されているのですね!

そんな素晴らしい建築物である「旧ハンター住宅」の館内を見学出来るチャンス♪
ぜひ皆さんもこの機会に旧ハンター住宅を訪れて、神戸の歴史のロマンを感じてみてはいかがでしょうか。


【「旧ハンター住宅」館内公開2022】

■公開日
(水曜日以外内部公開)
4月、5月、10月

(土・日・祝日のみ内部公開)
6月、7月、9月、11月、12月、3月
※春休み期間は平日も公開いたします。

(内部公開なし)
8月、1月、2月

■公開時間
9時30分~16時30分
(11月、12月は9時30分~16時となります)

■住所
神戸市灘区青谷町1丁目1番4号

■交通アクセス
●阪急 神戸本線 「王子公園」駅 西口から徒歩約8分(600m) / 東口から徒歩約10分(750m)
※西口は階段のみ。東口にはホームから改札までエレベーターあり。

●JR 東海道本線 「灘」駅 北口から徒歩約9分(700m)
※エスカレーター、エレベーターあり

●阪神 本線 「岩屋」駅 徒歩約17分(1.2km)

■駐車場
施設付属駐車場あり
(2時間まで150円/30分、2〜4時間まで100円/30分、4時間を超えると50円/30分)
神戸市立王子動物園公式サイト参照。

■入館料
無料 ※ただし、動物園入園料は必要

■お問い合わせ
重要文化財旧ハンター住宅(神戸市立王子動物園)
メールでのお問い合わせ
zookaitou@office.city.kobe.lg.jp

■公式HP
神戸市立王子動物園

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POWARED BY KOBE FRANTZ                                                                                                         画像出典:freepik