年末が近づくと、お世話になった方へ感謝の気持ちを込めて贈る「お歳暮」。
毎年の習慣として親しまれていますが、どのような意味があるのか、お中元とは何が違うのか、迷うこともあるのではないでしょうか。
お歳暮は、品物を贈ることだけでなく、日頃の感謝を伝え、これからも良いお付き合いを続けていくための年末のご挨拶です。
本記事では、お歳暮の意味や由来、お中元との違いをはじめ、贈る相手への配慮や、受け取った際のマナーについてご紹介します。
■ お歳暮とは?意味と由来
〇 お歳暮は1年間の感謝を伝える贈り物
お歳暮とは、1年間お世話になった方へ、感謝の気持ちを込めて年末に贈る品物のことです。
「今年もお世話になりました」「来年もよろしくお願いします」というご挨拶の意味も込められています。
両親や親戚、仕事でお世話になった方など、日頃からお付き合いのある方へ感謝を伝える機会として、古くから親しまれてきました。
贈る相手や家庭によって習慣は異なりますが、大切なのは、形式にとらわれすぎず、相手への感謝を伝えることです。
〇 お歳暮の由来
「歳暮」という言葉には、年の暮れという意味があります。
お歳暮の由来には諸説ありますが、日本では古くから、年末にお正月の準備をするなかで、ご先祖様へのお供え物を用意し、親族などに贈り物を届ける習慣がありました。
その後、その風習が広まり、時代とともに、日頃お世話になっている方へ1年間の感謝を伝える習慣として定着したとされています。
現在では、親族や恩師、仕事でお世話になった方など、さまざまな相手へ感謝を伝える年末の贈りものとして受け継がれています。
〇 お歳暮とお中元の違い
お歳暮とよく似た贈答の習慣に「お中元」があります。どちらも、日頃お世話になっている方へ感謝を伝えるものですが、贈る時期や込められる意味に違いがあります。
お中元は夏の節目に、お歳暮は1年の締めくくりに感謝を伝える贈り物です。
お中元とお歳暮の両方を贈る方もいれば、どちらか一方を贈る方もいます。必ず両方を贈らなければならないという決まりはありません。
ご家庭の習慣や相手との関係に合わせて、無理のない形で感謝を伝えることが大切です。
別記事 お歳暮を贈る時期|地域別の目安やマナーもご参照ください。

■ お歳暮を贈る際に知っておきたいマナー
お歳暮を贈るときは、一般的なしきたりを知っておくことだけでなく、相手の状況や気持ちを考えて選ぶことも大切です。
ここでは、贈る相手との関係や、贈答の場面で気をつけたいポイントをご紹介します。
〇 お歳暮は誰に贈る?毎年贈る必要はある?
お歳暮は、1年間お世話になった方へ感謝を伝える贈り物です。両親や親戚、恩師、仕事でお世話になった方など、日頃の関係に応じて贈る相手を考えます。
ただし、誰に贈るべきかという一律の決まりがあるわけではありません。家庭によっては親族間で贈り合う習慣があったり、仕事上のお付き合いでは会社独自のルールが設けられていることもあります。
また、一度お歳暮を贈ったからといって、毎年続けなければならないわけではありません。長くお付き合いを続けたい相手なのか、これまでどのような習慣があったのかを踏まえて考えるとよいでしょう。
仕事関係の方へ贈る場合は、相手の立場や勤務先の贈答規定を事前に確認しておくと安心です。
〇 喪中の相手にお歳暮を贈ってもいい?
自分や相手が喪中の場合、お歳暮を贈ってもよいのか迷うことがあるかもしれません。
お歳暮は、お祝いのためではなく、日頃の感謝を伝えるための贈り物です。そのため、一般的には喪中であっても贈ること自体は問題ないとされています。
ただし、ご不幸があった直後など、相手が落ち着いて過ごせない時期には配慮が必要です。特に忌中の場合は、すぐに贈ることを避け、時期を改めることも検討しましょう。
また、喪中の方へ贈る際は、お祝いを連想させる華やかな演出を控えるなど、相手の気持ちに配慮することが大切です。
地域やご家庭によって考え方が異なる場合もあるため、迷ったときは相手の状況や普段の習慣を踏まえて判断するとよいでしょう。
〇 お歳暮を配送するときの心配り
お歳暮は、品物を直接持参して挨拶とともに渡す方法のほか、配送で届ける方法も広く利用されています。
配送を利用する場合は、品物を送るだけでなく、相手が受け取りやすいように配慮することも大切です。
年末は帰省や旅行、仕事の都合などで自宅を留守にする方もいます。必要に応じて事前に連絡し、都合のよい時期を確認しておくと、受け取りの負担を減らせます。
また、送り状や挨拶状を添えたり、別途メッセージを送ったりすると、何のために贈った品物なのかが伝わりやすくなります。
親しい間柄であっても、相手の生活や予定を考えながら手配することが、気持ちのよい贈答につながります。
〇 お歳暮のお返しは必要?
お歳暮をいただいたからといって、必ずしも同じように品物を返す必要はありません。
お歳暮は、日頃お世話になっている方への感謝を伝える贈り物です。まずは、品物を受け取ったことと、贈ってくださったことへのお礼を伝えることが大切です。
ただし、親族間などで贈り合う習慣がある場合や、相手との関係によっては、お返しをすることもあります。
相手との関係やこれまでの習慣を踏まえ、負担にならない形で対応するとよいでしょう。
〇 お礼状や電話で感謝を伝える
お歳暮を受け取ったら、できるだけ早めにお礼を伝えましょう。
親しい相手であれば、電話やメッセージでお礼を伝える方法もあります。目上の方や仕事関係の方など、改まった対応がふさわしい相手には、お礼状を送ると丁寧です。
お礼を伝える際は、品物を受け取ったことだけでなく、贈ってくださった気持ちへの感謝を添えると、より温かいご挨拶になります。
相手との関係に合わせた言葉で、素直に感謝を伝えることを心がけましょう。

■[まとめ]お歳暮は感謝の気持ちを伝える年末の習慣
お歳暮は、1年間お世話になった方へ感謝を伝え、年末のご挨拶をするための贈り物です。お中元と同じく、相手を思いやる気持ちを形にする習慣として、今日まで受け継がれてきました。
贈る際は、相手との関係や家庭ごとの習慣を考慮し、受け取りやすさにも配慮することが大切です。また、いただいたときには早めにお礼を伝え、相手の気持ちに応えるようにしましょう。
相手への感謝を大切にしながら、それぞれの関係や状況に合ったお歳暮を考えてみてはいかがでしょうか。
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