更新日: 2021年2月16日
関東・関西など、地域ごとでシーズンも異なる「お中元」。
関西より西では、7月中旬から8月に贈り物をするのが一般的です。そろそろ何を贈るか決めなくては・・・とお悩み中の方も多いのでは?そんな「お中元」を選ぶコツについて、今回は見ていきましょう。
〈何がおすすめ?お中元に人気のギフトとは〉
お中元シーズンはちょうど夏まっさかり。だから、涼を感じられるものを贈って相手を喜ばせましょう!油やお醤油などの調味料のセットや素麺、ビールなどはお中元の定番ですね。ご家族の多い家庭やお酒好きの方には喜ばれる品といえるでしょう。とはいえ、近年はこうしたお中元の「定番」にも変化が出てきています。
お中元好適品は時代とともに移り変わり、世相をよく表しています。戦後間もなくは、贈答よりも自分とその家族のことでいっぱいでした。昭和30年前後から40年にかけては、食料品では輸入洋酒、鮭の缶詰、調味料、大瓶のビール、砂糖の杉箱入りなど、大型の進物が流行でした。洋品ではクレープの下着上下や浴衣の反物が圧倒的に多く、百貨店では包装するのに連日残業するほどでした。
そのような経緯を経て、現在では軽くて付加価値があったり薀蓄があったりというプラスアルファの物語性を持つものが増えてきました。例えば、産地直送品、ブランド食品、自由に選べるカタログギフト、軽くて便利なものなどです。
具体的には、「産地直送品、ブランド食品、自由に選べるカタログギフト、軽くて便利なもの」が支持されつつあるのだとか。つまり、「軽くて付加価値があったり薀蓄があったりというプラスアルファの物語性を持つもの」が喜ばれるようになったといいます。その土地でしか食べられない食品や”あると便利”な品物のような、普段自分ではあまり買わないけれど、ちょっとした高級感を楽しめるものが人気のようですね。
ただ、こうしたものを選ぶ際は、受け取る相手の好みに合うものを選ぶことが重要です。相手についてあまり知らない場合は、おしゃれな涼菓やふんわりしたタオルなど、比較的誰にでも喜ばれるものや”プチ贅沢”を楽しめる消耗品などがよいかもしれませんね。
贈答品は多様化していますが、迷っている場合は、基本的には清涼感を感じられるものを贈れば大丈夫。相手の家族構成やライフスタイルにも配慮すれば、ピッタリな一品が見つかるはずです。
【参考文献】
■株式会社三越(2004)『日本を楽しむ年中行事』かんき出版
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