更新日: 2021年2月16日
お中元シーズン、みなさんはもう贈り物はされましたか?
こうした贈答の際、気になるのが「喪中」の場合の対応。贈る相手が喪中の場合、受け取る自分が喪中の場合など、どうしたらよいのか迷うこともあるのではないでしょうか。
「どうしよう・・・」と思っているうちにシーズンが過ぎてしまった・・・ということのないように、喪中のときの贈答マナーを踏まえておきましょう。
●先方が喪中の場合
相手が喪中の場合、なんとなく贈ることは憚られるような気持ちになりますが、問題ない場合もあります。
例年挨拶をしている相手の場合、喪中であっても贈って差し支えありませんが、なまぐさものは避け、慰めのメッセージを同封するなどの心配りが必要です。
なまぐさものとは、魚やお肉などの生もののこと。また、葬儀などが近かった場合、四十九日までは控え、忌明け後に贈っても問題ありません。この場合、お中元シーズンを過ぎてしまったら、「暑中お伺い」「残暑お伺い」などの形で贈るといいですね。
●自分が喪中の場合
自分が喪中の場合も、例年挨拶をしている相手であれば贈って問題ありません。ただし、贈るのは忌明け後に。また、京都・名古屋・山陰地方では、水引なし、のしなしの杉紙に包む場合もあるようなので、贈る相手の地域に注意してください。
このように、先方・自分が喪中の場合とも、例年挨拶を交わしている相手であれば、お中元を贈ってかまいません。なぜならば、お中元などの贈答は「季節のご挨拶や謝礼の意味合いが強い」から。ただし、贈る時期を忌明け後にするなどの配慮は必要です。特に相手が喪中の場合は、同封するメッセージや贈る品物に心くばりをしてみましょう。
【参考書籍】
■ 株式会社高島屋(2015)『高島屋のしきたり事典―老舗百貨店の門外不出「贈答・おつきあい」教本―』小学館
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