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お中元・お歳暮の「のし」の使い分け

2019年7月12日

更新日: 2021年7月6日

いつもお世話になっている方へのご挨拶である「お中元」や「お歳暮」。通常、贈るときには「のし」をつけます。こうしたギフトのシーズン以外はあまりつけることのない「のし」ですが、場合に応じてつける種類も異なります。

●「のし」とは?
そもそも「のし」とは何でしょうか。実は、「のし」は本来「のし鮑」つまり鮑の身をそいで干したもののこと。その昔、神へのお供え物が穢れていないことのしるしとしてこれを添えたことに由来するのだそう。現在は鮑そのものは使わず、黄色の紙片をのし鮑に見立て、それを紅白の紙でつつんだものを「折りのし」と呼んでいます。「折りのし」には「両折りのし」「片折りのし」といった種類がありますが、これは特に使い分けに決まりはありません。また、簡単な贈り物の際、簡略に「のし」と書いたものを「わらびのし」といいます。これは、その形がわらびの新芽に似ているため、そう呼ばれるようになりました。梅や松などの造花のついた「飾りのし」は、婚礼の際にしか使用しません。

●お中元・お歳暮の「のし」
お中元・お歳暮については、通常の「折りのし」を使用すれば問題ありません。つけるときは、掛け紙の右上に貼り付けます。ただし、喪中など弔事の際にはのしはつけません。通常贈答品には水引もかけますが、こちらもかけないように注意しましょう。

贈り物選びも大事ではありますが、きちんとした包装は相手への礼儀を表します。適切な包み方をおさらいしておけば、気持ちのいい贈答ができますね。

【参考文献】
■岩下宣子(1997)『慶弔・表書きマナーの手帳』小学館
■株式会社高島屋(2015)『高島屋のしきたり事典―老舗百貨店の門外不出「贈答・おつきあい」教本―』小学館

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POWARED BY KOBE FRANTZ                                                                                                         画像出典:freepik