更新日: 2023年10月19日
毎年、5月の第2日曜日は【母の日】ですね。ゴールデンウィーク後すぐの週末、雨も少なく過ごしやすい春の記念日です。
【母の日】には、お母さんに「ありがとう」の気持ちを伝えるため、多くの人がカーネーションやプレゼントを贈りますよね。そんな【母の日】の由来をご存知ですか?最も有名な説では、その起源はアメリカにあります。
今回はアメリカ発祥の「母の日の由来」と、「どうしてカーネーションを贈るのか?」をご紹介します。
1907年、場所はアメリカ・ウェストヴァージニア州。この地に住む一人の女性アンナ・ジャービスは、亡き母を敬い偲ぶ会を教会で開きました。彼女の母アン・ジャービスは、「母の日ワーク・クラブ」を組織し、乳児死亡率を低減することを目的に衛生改善活動を行ったり、南北戦争中に、敵・味方に関わらず南北双方の負傷兵を看護する活動も行っていた偉大な活動家。そして、アン・ジャービスはこの教会の教師でもありました。
アンナは亡き母を想い、偲ぶ会で母が生前好んだ白いカーネーションを祭壇に手向けたそうです。翌年1908年には、同じ教会で生徒と母親達が5月10日を「母の日」として祝いました。これらの出来事が母の日、そして母の日にカーネーションを贈ることになった始まりだと言われているそうです。
その後、日本に母の日が伝わったのは明治末期のころ。1915年には教会でお祝いの行事が催されるようになり、昭和に入ると大日本連合婦人会が結成されたのをきっかけに、皇后の誕生日である3月6日が母の日と定められました。この頃、日本の母の日は、今のように5月ではなかったのですね。
さらに、1937年、日本のお菓子メーカーが20万人のお母さんを東京の遊園地に無料招待し「母の日大会」を開催。「ありがとうお母さん!」と題し、お母さんと子どもたちが遊園地を楽しみました。このイベントがメディアで大きく取り上げられ、日本でも母の日が広く知れ渡ることになったそうです。そんなイベントが80年以上前の日本で行われていたことに驚きますよね!
そして第二次世界大戦後、再びアメリカ文化が流入してくると、アメリカにならって5月の第2日曜が「母の日」になり、日本全国に普及していったそうです。
ところで、今では赤いカーネーションが定番ですが、始まりは白いカーネーションでした。
なぜ赤いカーネーションを贈るようになったのでしょうか?
アンナは、亡くなった母を追悼するために白いカーネーションを教会の祭壇に手向けました。「亡くなったお母さんに手向けたのと同じ花を、健在であるお母さんに贈ることに抵抗を感じる人もいるのでは?」という配慮から、既に亡くなったお母さんには白いカーネーション、お母さんが健在であれば赤いカーネーションを贈るという習慣が広まっていったようです。その後、お母さんへの感謝や敬愛の想いを伝える特別な意味が込められたカーネーションが、母の日の定番プレゼントとなりました。
カーネーションには色も種類も色々あります。赤にこだわらず、お母さんの好きな色や、伝えたい想いにあった花言葉を持つ色のカーネーションを贈るのもおすすめです。赤いカーネーションの花言葉は「母への愛」。オレンジのカーネーションは「熱烈な愛」、「純粋な愛」です。ピンクは「感謝」、青は「永遠の幸福」の意味を持ちます。仏教の世界などで古くから高貴な色とされている紫のカーネーションの花言葉は、「誇り」や「気品」。あなたがお母さんに贈るなら、どの花言葉がしっくりきますか?
母の日は一人の女性が抱いた、お母さんに対する尊敬の想いと愛情から始まった記念日だったんですね。その想いは今も世界中の人々に共感され、多くの人々に「お母さんへ感謝を伝える記念日」として親しまれています。現在ではカーネーションを贈るだけでなく、お母さんが喜んでくれそうなスイーツギフトや旅行や食事なども人気。思いを込めて用意したプレゼントを手渡して、いつも頑張ってくれているお母さんの笑顔が見られれば、なにより周りも幸せな気持ちになれますね!
今回は「母の日の由来」と、「どうしてカーネーションを贈るのか?」について紹介しました。一年に一度の母の日。その由来に思いを馳せながら、大切なお母さんに感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
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