更新日: 2021年2月16日
御祝い事や季節の挨拶など、感謝の気持ちをこめて贈る品物やお金。
せっかくの機会、相手にきちんと誠意が伝わるように、基本的な贈り物のマナーをおさらいしておきましょう。
義理や習慣での贈り物ももちろん存在しますが、できるかぎり贈り物は心のこもったもの、相手とのコミュニケーションを深めたり円滑にするためにおこないたいものですね。大事なのは、まずは相手への気持ちです。贈る側だけの自己満足に陥らないように心がけ、「自分の好み」や「ブランド品だから」といった選び方ではなく、先方の好みや家族構成はもちろん、家族構成や年齢、生活を考慮して喜んでもらえるものを選びましょう。ひとり暮らしの贈り相手に過度な量の食品や、お酒が飲めない人に酒類のギフトなどは迷惑になる可能性も。
贈り物は【相手に対する気持ち】を最大限に優先することがポイントです。
●自己満足ではなく、相手に喜んでもらえるものを贈る。
●贈られた人に負担を感じさせない金額で。
●先方の好みや生活、年齢を考えた品選びを。
●お祝い、お礼、お中元・お歳暮など、タイミングをのがさない。
●数のしきたりや、品物のタブーなどにも気配りを。
●贈り物は本来は持参が正式。送るときは送り状を。
自己満足での贈り物はせっかくの気持ちが相手に伝わらないことも。「おめでとう」や「ありがとう」の気持ちを込めた丁寧な品選びや、ある程度のしきたりを心得ておくとベターです。
中国の陰陽五行説がもととなった考え方ですが、贈り物をするときには慶事は奇数、弔辞は偶数というしきたりがあります。ただし「八」は偶数でも末広がりで縁起がよいといわれ、慶事にも使われます。「四」「九」は音が「死」「苦」と同じため、贈り物には嫌われてきましたが、最近では4つセットのグラスなども見られ、数にこだわらない風潮も。
ペア、半ダース、ダースなど偶数セットの商品も多くありますが、しきたりにこだわる相手に贈る場合は、個数についても気をつけておいたほうがベターです。また、贈り物とは、本来、持参してあいさつの言葉とともに届けるものです。ただ、忙しい現代では双方の負担になる場合が多く、託送が一般的になりました。その場合は品物を送るだけではなく いつ / なにを / 何の目的で 送ったかをしっかりと明記して伝えましょう。親しい間柄であれば送る前に電話等で一報をいれ、相手の都合を聞いてから託送するのもおすすめです。
【参考文献】
■主婦の友社(2015)『決定版「贈る」と「お返し」のマナー』主婦の友社
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